ネット上や口コミサイトを見ていると縮毛矯正をかけたらハゲたという衝撃的な書き込みを目にすることがあり不安に駆られている人も多いかと思いますが、まず結論から申し上げますと縮毛矯正という施術そのものが直接的な原因となって医学的な意味でのハゲつまり永久的な脱毛症を引き起こすことは極めて稀であるという事実を正しく理解する必要があります。なぜなら縮毛矯正に使用される第1剤と呼ばれる還元剤や第2剤と呼ばれる酸化剤はあくまで髪の毛という皮膚から出た死滅細胞の内部構造に作用して形状を変化させるための化学薬品であり、美容師法や薬機法といった厳しい法律によって頭皮に直接塗布することは禁じられているため、プロの美容師が正しい手順で施術を行っている限り薬剤が毛母細胞などの発毛組織を破壊することは理論上考えにくいからです。しかしながら実際に施術を受けた後に髪が減ったように感じたり実際に短い毛が落ちているのを見たりする人が後を絶たないのはなぜかというと、そこには断毛と呼ばれる途中から髪が切れてしまう現象や牽引性脱毛症と呼ばれる物理的な力による抜け毛が深く関係しています。縮毛矯正の工程では高温のヘアアイロンを使用して髪を強くプレスしながら引っ張るという作業が必要不可欠であり、この時に未熟な技術者が過度な力で髪を引っ張りすぎると毛根に強烈な負担がかかり、そのダメージの蓄積によって一時的に抜け毛が増えてしまうことがあります。また薬剤の放置時間を誤って髪が軟化しすぎてしまった場合、髪の強度が極端に低下していわゆるビビリ毛やトロ毛と呼ばれる状態になり、シャンプーやブラッシングのわずかな摩擦でもプチプチと根元近くから切れてしまうことで、結果として全体の毛量が減り地肌が透けて見えるようになり、これをハゲたと錯覚してしまうケースが非常に多いのです。さらに元々髪が細い人や加齢によってハリコシが失われているエイジング毛の人が強力なアルカリ剤を使用した矯正を行うと、ボリュームダウンしすぎてペタンコになり、視覚的に薄毛が進行したように見えてしまうこともハゲたと言われる一因となっています。したがって縮毛矯正でハゲるリスクを回避するために最も重要な対策は、安さや手軽さで店を選ぶのではなく、薬剤知識が豊富で毛髪診断を正確に行える信頼できる美容師を見つけることであり、カウンセリングの時点で自分の髪の履歴や頭皮の状態を包み隠さず伝え、頭皮保護スプレーの使用や根元を数ミリ空けて塗布するゼロテクと呼ばれる技術を徹底してもらうよう要望することです。正しい知識と技術があれば縮毛矯正は決して怖いものではなく、くせ毛の悩みから解放してくれる素晴らしい技術ですので、噂に惑わされずリスク管理をしながら賢く付き合っていくことが大切です。
縮毛矯正で髪が抜ける噂の真実と対策