縮毛矯正をかけた後に薄毛が目立ってしまう問題の多くは、実は施術そのものの失敗というよりも、その後の日々のスタイリング方法や乾かし方に原因があることも少なくなく、ほんの少しの手間とコツを加えるだけで、劇的にふんわりとした印象に変えることが可能です。まず最も基本的かつ重要なのがお風呂上がりのドライヤーの使い方であり、多くの人が無意識に上から下へと風を当てて乾かしていますが、これでは髪が頭皮に張り付くように形状記憶されてしまい、トップのボリュームが出にくくなるため、必ず「根元を起こす」ことを意識して、髪の生えている方向とは逆の方向から風を送り込むように乾かすことが鉄則です。特に分け目が目立ちやすい人は、いつもの分け目とは逆サイドから髪をかき上げるようにして乾かし、最後に冷風を当ててキューティクルを引き締めつつ根元の立ち上がりを固定することで、ふっくらとしたシルエットを長時間キープすることができます。また、スタイリング剤の選び方も重要で、重たいオイルやワックスを根元付近につけてしまうと、その重みで時間が経つにつれてペタンとなってしまうため、根元にはパウダー系のスタイリング剤や、キープ力のあるハードスプレーを指先に少しだけつけて、髪の根元を持ち上げながら空気を含ませるようにセットするのがポイントです。さらに、マジックカーラーという昔ながらのアイテムも非常に有効で、朝のメイク中の数分間だけでもトップの毛束を巻いておくだけで、アイロンの熱によるダメージを与えることなく、自然な丸みとボリュームを出すことができ、地肌の透け感を効果的にカバーすることができます。縮毛矯正をかけたからといって何もしなくていいわけではなく、ストレートヘアだからこそ映えるボリュームコントロールの技術を身につけることで、薄毛の悩みを感じさせない洗練されたスタイルを楽しむことができるのです。年齢を重ねるにつれて、昔は直毛だったはずなのに独特のうねりやチリつきが出てきたり、髪が細くなって全体のボリュームが減ってきたりするという「エイジング毛」の悩みは、40代以降の多くの女性が直面する切実な問題であり、これが薄毛を目立たせる大きな要因となっています。エイジング毛によるうねりは、頭皮のたるみによって毛穴が歪むことや、髪内部のタンパク質や水分のバランスが崩れて空洞化することによって引き起こされるため、若い頃のくせ毛とは性質が異なり、通常の縮毛矯正で無理やり伸ばそうとすると、髪が耐えきれずに深刻なダメージを負い、さらにペタンコになって老け込んで見えるという悪循環に陥りやすい危険性を孕んでいます。このようなデリケートな髪質に対しては、従来のアルカリ縮毛矯正ではなく、酸性ストレートやコスメストレートといった、髪への負担を極限まで減らした優しい薬剤を使用することが鉄則であり、真っ直ぐに伸ばすことよりも、髪の表面の凸凹を整えてツヤを出し、若々しい質感を蘇らせることに主眼を置いた施術が推奨されます。
ストレートでもふんわり見せるプロのセット法