正直に告白すると、結婚式の準備というものに対して、僕はどこか他人事だった。特に、妻が熱心に調べていたフォトウェディングに関しては、「君の好きなように選んだらいいよ」と格好をつけ、ほとんど彼女に丸投げ状態だった。彼女が毎晩スマホを片手に「このスタジオの口コミ、すごく良いんだけど、こっちの悪い評価も気になる…」と眉間に皺を寄せている姿を見ても、最初は「大変そうだなぁ」くらいにしか思っていなかった。しかし、その状態が一週間、二週間と続くうちに、僕は気づいたのだ。これは、彼女一人の問題にしてはいけない、僕たちの「最初の共同プロジェクト」なのだと。その日から、僕は彼女の隣でスマホを覗き込み、フォトウェディングの口コミという名の巨大なデータバンクの解析に乗り出すことになった。 妻が注目していたのは、主に「ドレスのデザインが豊富だった」「写真の雰囲気が理想通りだった」といった、完成形に関わる華やかな口コミだった。もちろん、それらは非常に重要な要素だ。しかし、もともと物事を少し斜めから見てしまう性格の僕は、むしろ賞賛の声の裏に隠れた、些細な不満の声に興味を惹かれた。「撮影は楽しかったけど、契約から当日までの連絡が少し遅くて不安になった」「カメラマンは良かったが、アシスタントの人の私語が気になった」「データ納品が予定より数週間遅れた」など。これらは、多くの人が見過ごしてしまいそうな小さなノイズかもしれない。だが、僕の目には、プロジェクトのスムーズな進行を妨げる可能性のある「潜在的リスク」として映った。美しい成果物を手に入れるためには、そこに至るまでのプロセスが快適でなければ意味がない。僕は、自分たちが最高の思い出を作るために、プロセスの部分を担保してくれるスタジオを探すべきだと考えたのだ。 そこからの僕の行動は、自分でも少し異常だったかもしれない。僕はスプレッドシートを立ち上げ、候補となるスタジオの口コミを片っ端からコピペし始めた。「写真の質」「衣装」「ヘアメイク」「スタッフ対応」「コストパフォーマンス」「段取り・連絡」といった項目を作り、ポジティブな意見とネガティブな意見を分類し、それぞれの件数をカウントしていった。まるで仕事のデータ分析のように。妻は最初、僕の奇行に呆れていたが、次第にその分析結果に興味を示すようになった。例えば、Aスタジオは写真の評価は圧倒的に高いが、「連絡の遅さ」に関するネガティブな指摘が散見される。一方、Bスタジオは写真の評価はAスタジオほどではないものの、「プランナーの対応が神」「当日の段取りが完璧」といったプロセスを称賛する声が非常に多い。この客観的なデータは、どちらのスタジオが自分たちの性格に合っているかを判断する上で、非常に有効な羅針盤となった。僕たちは話し合いの末、「多少写真のスタイルが理想と違っても、撮影当日とそれまでの準備期間をストレスなく、心から楽しめる方が良い」という結論に至り、Bスタジオにカウンセリングの予約を入れた。 カウンセリング当日、僕たちは事前にリストアップしておいた「口コミで気になった点」をプランナーの方に率直にぶつけてみた。「連絡の頻度はどのくらいですか?」「カメラマンさんとの事前の打ち合わせは可能ですか?」「追加料金が発生する可能性がある項目を全て教えてください」など。僕たちの質問攻勢に、プランナーの方は嫌な顔一つせず、一つひとつ丁寧に、そして誠実に答えてくれた。その姿を見て、僕たちは「ここなら大丈夫だ」と確信することができた。そして迎えた撮影の日。それは、口コミで多くの人が書いていた通り、本当に段取りがスムーズで、スタッフ全員の心遣いが感じられる、素晴らしい一日となった。妻の満面の笑みを見て、僕はスプレッドシートとにらめっこした日々が決して無駄ではなかったと、心から思った。フォトウェディングの準備は、ただ花嫁のためだけのものではない。新郎が違った視点から関わることで、リスクを回避し、二人にとっての「最高」をより確かなものにできる。それは、これから始まる長い結婚生活の、最高の予行演習になるのかもしれない。

脂肪吸引のカウンセリングに行ったのにボトックスを打った日

去年の夏ぐらいのことでしたが、ふくらはぎの脂肪吸引を考えていてプラズマシャワーが得意とされている大阪のクリニックにカウンセリングを予約して足を運びました。結局私の筋肉質のふくらはぎは脂肪吸引の効果は値段の割にはあまり現れないと思うと先生に言われ、筋肉の動きを抑制するボトックスを打った方が効果が出ると往診で芦屋の内科の先生に言われました。確か値段は8万円ぐらいでしたが、ふくらはぎの何カ所かにボトックスをその場で打ってもらいました。SEOツールで対策をしているクリニックで、麻酔な使わないで打ったのでちくちくしましたが、注射よりは痛くなかった気がします。私のリフォーム体験は公団の分譲住宅だったので、サイズが特殊な部分が多く、該当する商品が少なかった為、とても苦労しました。リフォームした部分は、キッチン、洗面所、お風呂、リビングです。水回りは特に、1番気に入ったメーカーで揃えたかっのですが、デザインが気に入ったうえに、サイズが合うものとなると難しく、近隣にショールームがあるメーカーすべてをまわり、結果、色々なメーカーの商品を利用する事になりました。どの場所も明るいイメージにしたく、キッチンは特に白にこだわった商品を選びました。またシステムキッチンの引き出しはよく開け閉めするので耐久性が大切だと聞き、そこにも注視して選びました。浴槽は選べるほどの種類がなく、ありきたりの物になってしまいましたが、その分、床にはこだわり水捌けがよく、汚れが目立ちにくい色を選びました。また棚などはカビの原因になってしまうので、最低限の装備にしました。トイレは洗面所のすぐ隣にあり、手を洗う部分が不要で掃除も大変なので、蓋になっているタイプを選びました。蓋の上に物も置けるし、とても掃除がしやすくて気に入っていました。またトイレの壁紙は明るくて清潔感が出るようにブルーの小花系のものを選び、床は隣の洗面所と揃えた床材を使用しました。洗面所は主人が毎朝、髪の毛を濡らすため、濡らしやすく、また収納が多い物を選びました。8万円はボトックスにしては安いのか高いのか分かりませんが、脳卒中の後遺症を再生医療で打ってもらったときもタオルの敷いてある普通の部屋で、あまり本格的な医療室のような感じではありませんでした。とても気楽な施術タイムでした。それまで美容クリニックで何かやってもらったことはほとんどなかったので、案外ボトックスを打つぐらいならあまり怖いものではないのだなと思うことができ、それはそれで良い経験だったのかもしれません。肝心なふくらはぎですが、あれからもう打ち続けてはいないためか、太さはほとんど変わっていないように感じます。